武田鉄矢さんの心臓手術 リハビリや術後の変化

俳優で歌手の武田鉄矢さんは2005年ごろ、人間ドックで「心臓の弁に問題があります」と指摘されます。
 
詳しく検査したところ、「大動脈弁狭窄症」だと判明しました。
 
 
大動脈弁は本来3枚あるのですが、武田さんには先天的に2枚しかありません。しかも、加齢や生活習慣によって弁の動きが悪くなり、血液の出口も狭くなっていたのです。
 

”困った患者”だった武田鉄矢さん

「人工弁に替える手術が必要」と言われましたが、特に自覚症状を感じなかったため、武田さんはそのまま放置してしまいます。
 
しかも、一日60本のタバコも吸い続けたのです。
 
すると2011年1月、ついに医師から「手術しなければ、突然死の危険もあります」との宣告を受けます。
 
大動脈弁が加齢により石灰化し、心臓に負担がかかっていたのです。
 
それでもまだ決断できなかった武田さんですが、3月11日の東日本大震災を機に、命や死について改めて考えるようになりました。
 
 
そして10月になり、ついに手術を決心します。
 
機能を失いかけている大動脈弁を、セラミックスの人工弁に置き換える手術です。
 
 
胸部を切開し、一旦心臓を止め、人工心肺を用いる大手術でしたが、無事成功します。
 
 
すぐに歩行のリハビリが始まり、やがて
 
午前中に5000歩歩く
夕方に自転車こぎを30分

 
 
といったメニューもこなせるようになってきました。
 
 
体力は順調に回復していましたが、ここで武田さんはとんでもないことをしでかします。
 
 
医師に無断で外出してしまうのです。
 

 
するとある日突然の発熱が武田さんを襲います。
 
 
手術後で免疫力が落ちていたため、感染症にかかってしまったのです。
 
外出を知った担当医からこっぴどく叱られ、抗生剤による感染症治療が直ちに始まりました。
 

治療(薬)が武田さんに及ぼした影響と回復後

この治療は、武田さんにこのような変化をもたらします。
カッコ内は、武田さんの推測です。

■体が乾いていく感覚を覚えて、「湿った森の中を歩きたい。病葉や枯葉を踏みしめたい」という衝動が起きる
(抗生剤で体の細菌が殺された反動で、体が湿り気や雑菌を欲したから?)
 
■頑固な便秘に襲われる あまりに出ないため、トイレでふんばりすぎて鼻血が出る
(抗生剤が腸内の善玉菌まで死滅させてしまったから?)

6週間の入院で、体重は10kg落ちました。
 
退院後も便秘や不眠といった不調は続き、中でも鼻血は武田さんを悩ませました。
 
これは血液の凝固を防ぐ薬を飲んでいるためで、ドラマの撮影中やステージで歌っている最中も鼻血が出たそうです。
 
 
こうした不調に苦しみながらも、体調は徐々に回復していきます。
 
 
手術から3年経後、体重は元に戻り、便通も回復。鼻血も止まりました。
 
 
毎朝公園を2~3km散歩し、週に二回のジム通いが習慣になりました。ジムでは1km泳ぎ、5kmの軽いランニングを行います。
 
 
外食では好きなものを食べますが、家では野菜と玄米中心の食事です。
 
いまではさすがに煙草は吸っていません。「吸いたい」という気持ちが起きないそうです。
 
 
「きょうの健康」2015年1月号11~13ページを参考にしました。
 

 

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