myimage-nomal昨今の日本で最も危惧されている病気といえば、糖尿病ではないでしょうか。
 
ガンも深刻な病気ですが、発症してからの大変さは糖尿病も相当なものです。管理人個人的にも、「絶対防ぎたい病気」として意識しています。(参考:糖尿病も絶対防ぎたい病気
 
糖尿病は簡単にいうと、血糖値を下げられなくなる病気です。血糖値を下げるホルモンであるインスリンの効きが悪くなったり、分泌量が減ったりすることで発症するのです。
 
「血糖値を下げる他の手段を使えばいいんじゃないか?」と考えてしまいますが、残念ながら人体はそういう機能を持ち合わせていません。

食べすぎへの対応は苦手な人体

人間は長い時間かけて進化する過程で、生存するための様々な能力を身につけてきました。
 
しかし皮肉にも、その能力のおかげで糖尿病を引き起こしているようです。
 
この件について、東大病院放射線科の中川恵一准教授が「週刊新潮」にコラムを書かれていました。
 
わかりやすい内容なので、一部を引用させて頂きます。

残念ながら、適量で食べることをやめる遺伝子など私たちは持ち合わせていません。
 
畜産によって、サトウキビの栽培によって、あるいは塩田の開発によって、動物性の脂肪やタンパク質、砂糖、塩が大量に手に入るようになったのは、ヒトの進化の歴史からすればごく最近のことです。
 
人類が誕生したのは200万年前ですが、その歴史を24時間で表わすと、飽食の現代はわずか3秒位にすぎません。
 
(中略)
 
逆に、長い飢餓の時代を経験してきた私たちは、食べ物が足りなくても生存できる仕組みを気の遠くなるような時間をかけて進化させてきました。
 
例えば、空腹でも身体を動かせるように、アドレナリン、成長ホルモン、ステロイドホルモン、甲状腺ホルモンなど、血糖値を上げるホルモンはたくさん用意されていますが、血糖値を下げるホルモンはインスリンしかありません。
 
これは、日常的に食物不足だった太古からの人類の暮らしが原因です。
 
「週刊新潮」2015年1月22日号96ページ「がんの練習帳」より引用

つまり人体には「空腹に対処するホルモンはいくつもあるが、満腹に対処するホルモンはインスリンしかない」わけです。
 
これまでの人類の歴史は空腹の時期が圧倒的に長かったわけで、腹が減っていても活動し、生命を維持できるよう適応し、進化してきたのです。
 
好きなだけ食べられる環境は全く想定していない生理機能なのです。なので、高い血糖値への対処にはインスリンだけが孤軍奮闘することになります。
 
飽食の現代では常に食べ過ぎているため、ついにはインスリンの分泌機能が疲れ切って、壊れることになります。これが糖尿病です。
 
人間が血糖値低下機能をさらに進化させるまでは、食べ過ぎないよう自制するしか糖尿病を防ぐ手段はなさそうです。
 
明日(2016年8月15日)はメルマガを発行いたします。
 
絶対に健康になれる(?)運動法についてお知らせします。
 
いつものように19時に発行予定です。