myimage-nomal熊本地震では何度も揺れましたが、特に大きかった「前震」と「本震」で「二回揺れた」ということが多くなっています。

日時としては
 
前震 2016年4月14日21時26分
本震 2016年4月16日深夜1時25分

 
です。
 
前震から丸一日以上過ぎてから本震が来たわけです。
 
とにかくとんでもない揺れ方でした!
 
「熊本では大きな地震は起きない」という、何の根拠もない思い込みがあったので、ドカドカ揺れている現実に直面してもしばらくは地震だと認識できませんでした。
 
幸いなことにというか、地震が起きた時私はいずれも起きていました。





 

前震 2016年4月14日(木)21時26分 PC作業中でした

myimage-nomal忘れもしない、前震が起きた時私はパソコンのキーボードを叩いていました。
 
YouTube動画を流しながらの、いつもと変わらない作業中だったのです。
 
すると突然、「ん?」と妙な雰囲気を感じました。
 

 
地震の前って地鳴りというか、ゴゴゴみたいな独特の気味悪い「音」がしませんか?
 
といってもそれが地震の予兆とわかるはずもなく、何だろ?と当惑していました。
 
それも時間にすれば数秒でしょう。すぐにドン!とお尻に衝撃を感じました。
 
なぜお尻かというと、「揺れ」というより「突き上げ」だったからです。
 
文房具の「下敷き」の上の椅子に座っていて、その下敷きを下からバンバン叩かれてる感じでした。
 
実際には違うのでしょうが、本当に「跳ねる」ような衝撃が連続で、ガガガガガカ!という轟音と共に襲ってきました。
 
「何だ何だ!?」とパニックになりながら、デスクトップのパソコンやモニターが倒れないようおさえました。
 
実はこの時点で、まだ地震だという認識はありませんでした。
 
それほど熊本住まいの私にとって強い地震は縁遠いものだったのです。
 
ようやく(といってもほんの何秒かだと思いますが)地震だ!と認識したころ、棚の皿やコップが軒並み滑り落ち、派手に割れました。
 
炊飯器とテレビも転がり、ものの一分もかからず居間もキッチンも足の踏み場がないほどメチャクチャに。
 
何もできずにひたすら耐え、揺れが少し落ち着いてきたころ、ようやく頭が少し働くようになり、
 
「もしかしてこのアパート倒壊する?」
 
なんてことも考えました。
 
そこでカオスのように散らかった部屋を出て、駐車場に行きました。
 
同じように考えたのか、他の住人の皆さんも数人集まっており、「びっくりしましたね」といった会話をしています。
 
私も隣の駐車スペースの方と話をしました。
 
揺れは続きましたが、幸いアパートは無事でした。
 
これについては、アパートの形状も良かったのかもしれません。
 
家族に連絡をとり無事を確認した後、この日は車中泊したのですが、車の中で横になっていてもわかる揺れが何度もあり、少しウトウトする程度でろくに眠れませんでした。

本震 2016年4月16日(土)深夜1時25分 まさかの二回目!と教訓

翌日の15日金曜日は大変でした。
 
家族や親戚、県内・県外の友人との連絡・現状報告に結構な時間を使いました。
 
仕事で人と会う予定もキャンセルに。先方さんの事務所が大変なことになったそうです。
 
倒壊しないかという不安を抱えつつ部屋に戻ってみると、私の部屋もなかなかのメチャクチャぶり。
 
棚から落ちた食器や本、家具が床に積もっており、台所のシンクの上に置いていた炊飯器は揺れで転がり落ちてました。片付けにどこから手をつけていいか途方にくれました。
 
有難かったのは電気が止まっておらず、この時点ではまだ水が出ていたことです。
 
水と電気が来ていればとりあえず餓えずに済みます。
 
ストックしていた適当なものを食べつつ、連絡や片付け、テレビでの情報収集を夜までひたすら続けました。
 
PCは無事だったのでネットものぞいてみると、さすがに熊本地震の記事であふれています。
 
しかしこれだけの揺れを経験しても「熊本は大地震とは無縁」という幻想がどこかに残っていた私は、その被害の大きさに現実味がありませんでした。
 
その「甘さ」ゆえか、余震は続いているのに地震はこれで終わりという意識もあったのです。
 
まだまだ激しく散らかっていますが、どうにか足の踏み場を作った私は、少しずつ普段の生活に戻れるつもりでいました。
 
やっておきたいPC作業があったので、夜更かししてテレビ番組「探偵〇イトス〇ープ」を横目で見つつキーボードを叩いていると・・・
 
また来ました!あの「ゴゴゴゴ」が!
 
前回にひけをとらない、強烈な揺れです。
 
「えっ!また来た??」と驚きつつつも、心得ができていたのか一回目よりは多少冷静で、パソコンが倒れないよう抑えつつ、ひたすら耐えました。
 
ここでもまた倒壊の不安はありましたが、もう運を天に任せるしかありません。
 
揺れが少し収まると、急いで浴槽に水を溜めました。「地震で水道が止まるとトイレの水に苦労するので浴槽に水を溜めましょう」という情報を昼に見ていたのです。結果的にこの水はとても役に立ちました。これは覚えておくべき教訓だと思います。
 
予想外の二回目の揺れが来たため、さすがにアパートで寝る気にはなれず、この日も車の中で夜を過ごしました。
 
時々車が揺さぶられるし、いつまで揺れるのかなぁ、と不安でほとんど眠れませんでした。