日本を代表する思想家・教育者である福沢諭吉。
尊敬を集めている諭吉ですが、若い頃はかなり破天荒なエピソードも残しています。
師・緒方洪庵の奥さんに全裸で対応!
諭吉は20代で蘭学を学ぼうと、蘭学者・緒方洪庵に師事します。洪庵主宰の適塾に入り、大阪の塾舎で住み込み生活を始めるのです。
大阪の夏は暑く、塾舎の二階にある居室で諭吉はふんどしも下着も着けず真っ裸で過ごしていました。
ある夜、諭吉が塾舎の二階で寝ていると、一階から「福沢さん」と誰かが呼んでいます。諭吉は「うるさいなぁ。何の用だ」と、いらだちを隠さず下に降りました。
すると目の前には、師である洪庵の奥さんが!
しかも最悪なことに、その時諭吉は全裸だったのです。
師匠の奥さんに全裸を晒したまま、お辞儀もできず、といって逃げ出せるわけでもなく、その場でしばらく凍りついてしまったのだとか。
諭吉は恥ずかしさのあまり、翌日謝ることもできず、この件は生涯悔やみ続けました。