こちら↓のコンテンツで紹介しているように、熊本地震の前震と本震は夜に発生しました。

熊本地震はいつ起きた 発生時にやっていたこと

浴槽に水を溜める トイレ用水に必須

「熊本では大きな地震は起きない」という変な思い込みがあった私は、揺れている最中でも何が起きているのか、しばらくピンと来ませんでした。
 
ハナッから「地震」という発想が無かったのです。
 
アホな話ですが、しばらく(といっても数十秒?)揺れてから「あっ、これは地震なんだ」と考えたほど。
 
こんな感じですから、地震後の心得もほとんどありませんでした。
 
「地震の後はこれをやるべき」「〇〇を確保しましょう」といった情報を、泥縄式に慌ててネットで集めました。(幸運なことに、あれほど大きな地震でも電気はずっと供給されていました)
 
そんな中で、個人的に「これはやっておいてものすごく助かった」と痛感したことがあります。
 
それは
 
トイレ用水の確保
 
です。
これは絶対です!(強調)
 
具体的には、お風呂の浴槽に水を溜めるのです。阪神大震災で被災した方の「トイレを流す水の確保に苦労した」旨の体験談がネットにあり、教訓として「地震が起きたらお風呂に水を溜めよう」と結ばれていました。
 
「なるほどなぁ」と印象に残ったため、2回目の揺れ(本震)の後、さっそく実行しました。
 
前震に負けず劣らず強烈な揺れでしたが、幸い水道は生きており、浴槽に水を猛烈な勢いで溜めにかかったのです。
 
運よく、ほぼ浴槽一杯に溜めることができました。
 
後々、これが大変役に立ちました。
 
というのも、私が住んでいた地域ではこの後しばらく断水が続いたからです。電気は来ていましたが、水は止まってしまったのです。
 

(私のアパートの駐輪場の柱です。地震で縦にヒビが入りました)

食事とトイレ いまの日本ではどちらが切実? 特に女性や子供は

いまの日本では、たとえ大きな地震の後でも、衣食住のいずれかが不足して命を落とすケース多くありません。
 
不便を感じることはあっても、「意外と何とかなる」のではないでしょうか。
 
ただし、トイレは別です。
 
必須の生理現象なので、トイレが使えなくなると生活が一気に厳しくなります。不衛生ですし、ニオイも出て生活環境が強烈に悪化してしまいます。
 
ちょっと想像してみて下さい。
 
・食事には不自由しないが、トイレは不便
・食事は不便だが、トイレには不自由しない

 
どちらの生活が良いでしょうか?

疑問を持つ女性

いまの私なら、迷わず後者を選びます。
 
極端な話、食事は一日一回でもどうにか耐えられますが、トイレはそうはいきません。トイレを常に我慢しなければいけない生活ほどストレスのたまるものはないのです。
 
特に女性や子供は大変です。
 
平穏な普段の生活では、あまりにも当たり前になって意識しませんが、「出したい時に出せる」のはとても有難いことなのです。
 
浴槽に水を溜めたおかげで、二回目の大きな揺れの後に断水が起きても、私はトイレにさほど不自由しませんでした。
 
もしも水を溜めていなかったら、用を足す場所を探す必要がありました。トイレのたびに外に出ていたわけです。
 
残念ながら、日本では今後も大きな地震は起きるでしょう。
 
もしも自宅にいて大きな揺れが来たら、安全を確認したうえで浴槽に水を溜めるよう心がけてみて下さい。
 
後日とても役に立つはずです。
 
とはいえ地震が起きた時にいつも家に居るとは限りません。
 
なのでトイレ用水は各自治体で、住民の10日分くらいは常に確保しておくべきではないでしょうか。
 
もしかしたら食料や飲料水の確保と同じかそれ以上に重要かもしれません。

hinomaru
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