川崎病は1歳前後をピークにして、主に4歳前後の乳幼児を突然襲い、場合によっては死に到る病気です。
川崎病って、いまだに原因不明なんですね。
1967年、当時の日赤中央病院の川崎富作医師(現日本川崎病研究センター理事長)により発見されたことからこの名前がつきました。
症状は高熱が続き、手のひら、足の裏、唇が赤くなります。目の充血、粘膜や皮膚に発疹が現れ、首のリンパ節が腫れて痛みます。
熱が下がるころ指先の皮がむけるのも特徴のひとつです。
ごくまれなケースとして、心臓に酸素や栄養を送っている冠状動脈にこぶができることがあります。その場合は冠状動脈が詰まって心筋梗塞を起こし、患者が亡くなる場合もあるのです。
原因はいまだに「何かが感染する」ということしかわかっていません。
肝心の菌・ウイルスいずれも患者から見つかっていないのです。よって有効な予防法もありません。
先の川崎理事長も
人から人への感染ではなく、どこにでもあるものから感染する因子が何かあって、大勢が感染する。そのうちある体質の子だけが強く反応するのではないか。
と話しています。
連鎖球菌が出す毒素により発症するとする説や、ウイルスが原因だとする説などがあります。
標準的な治療法としてガンマグロブリンという薬を大量に投与する「大量療法」が90年代から行われています。