英国ブリストル大学の研究によると、ニキビの経験がある男性ほど冠動脈疾患で亡くなる確率が低いことがわかっています。
1948年から1968年の間で、かつてグラスゴー大学の学生だった1万1232人を対象に疫学調査を分析したところ、約18%の人がニキビができた経験がありました。
そしてこの人達はニキビが無い人に比べて33%も冠動脈疾患で死亡するリスクが少なかったのです。
一方ニキビのある人は前立腺がんで亡くなるリスクが高かったという結果も出ています。
つまり、
ニキビがある人は心臓病で死亡するリスクは少ないが、前立腺がんで亡くなるリスクは高い。
ということですね。
う~ん、これは関連性がよくわかりません・・・。
冠動脈疾患といえば狭心症や心筋梗塞であり、これらの症状と関連付けられることといえば、やはり食事の内容や生活習慣がメインでしょう。
すなわち油っこいものばかり食べていないか、喫煙の習慣は無いか、ストレスの程度はどのくらいか、あるいは適度な運動を行っているか?といったことですね。
ニキビ、前立腺がんの間にそれらしい関連があるとすれば、男性ホルモンの作用でしょうか。
では、男性ホルモンが心臓病のリスクを下げる作用があるのかと問われると、その線も弱い気がします。
ニキビだけでなく、もうひとつ生活習慣かなにかの条件が加わればもっとわかりやすくなると思うのですが。
今後の関連研究が気になります。