理科の授業に出てきたミトコンドリアは、ほぼ全ての生物の細胞に含まれています。
ひとつの大きさは1万分の1ミリほどしかありませんが、人間の細胞では全体の10~20%も占めています。
ミトコンドリアの働き エネルギー生産や病気との関連
ミトコンドリアの最も大きな仕事は、エネルギーの生産です。
炭水化物や脂肪を分解することでエネルギーを生み出しています。
人間はエネルギーを作らなければ活動できません。
アスリートはミトコンドリアの量が増えると持久力もアップし、パフォーマンスも向上します。
ミトコンドリアの働きはエネルギー産生だけでなく、いろいろな病気の発症とも関わっています。
認知症、糖尿病、パーキンソン病は、ミトコンドリアの量が少ない、あるいはミトコンドリアの不調で発症すると考えられています。
これは言い換えるなら、ミトコンドリアを増やして活性化させれば、認知症や糖尿病などの厄介な病気も予防できる可能性があるということです。
ミトコンドリアは体温が低いと活発に活動できません。
ミトコンドリアが活動するには、深部体温37度以上と十分な酸素の供給が必要です。
ミトコンドリアが多く含まれる心臓の筋肉ではおよそ40度まで発熱します。
低体温が様々な病気の原因になるのは、免疫力の低下に加えて、ミトコンドリアの不活化を引き起こすからでもあります。