”FX極”を主催する岡安盛男氏が、2024年5月30日発行のメルマガ”極通信”で、為替市場見通しを解説されています。
安達日銀審議委員による円安対応発言もドル高にふれた理由など、解説の一部を抜粋して紹介します。(引用の許可は頂いています)
安達日銀審議委員の円安対応発言もドル高 理由は?
岡安氏の分析はこちらです。
昨日は日本の長期債利回りが12年半ぶりに1.075%まで上昇。
また、安達日銀審議委員が円安対応で「長期予想インフレが上振れするなどの影響が出てくれば考える」と発言したことで157円40銭まで上昇していたドル円は156円89銭まで下落。
しかし、すぐに157円台に押し戻されるなど押し目買いの強さを確認。その後NY市場で米長期金利が上昇に転じるとドル円は157円70銭まで買いが進んだ。
ただ、クロス円を見ると殆ど上昇が見られないなどドル独歩高。
これは株価下落によるリスクオフが影響しており、日本の長期金利が上昇しても円買いに反応していないとみることが出来る。
日銀金融政策正常化への動きはまだ入り口に立ったばかりであり、本格的に利上げに動くまでドル円は底堅い動きが続きそうだ。
こんにちは、岡安です。
前日に続き米長期金利が上昇したことでドルは全面高となりましたね。
ドル円は東京の高値157円40銭を上抜けると157円70銭まで上昇したが、NY株式市場は金利上昇を受け三指数ともに下落。
ダウは400ドル以上の下落となったことでリスクオフが広がるとドル円とクロス円の上値が抑えられた。
ここにきて日本の金利が急ピッチで上昇するなど日銀の利上げ観測が高まるが、一方でFRBの利下げ観測が後退する中でドル高のピッチが上回る。
日銀の金融政策正常化に向けた動きは緩やかなものであり、市場の主役は依然としてドルに集まる。
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