myimage-nomal当コンテンツ「熊本でブラックバス釣ってます」は、かつて独立したブログとして運営していました。

当時、訪問者さんからイモグラブについてコメントを頂いたことがあります。
 

 
それがうれしくて過去記事を調べてみたら実はイモグラブについてはあまり書いていませんでした。
 
そこで過去の釣り日記を参考にしながら、自分の思う所を紹介してみます。
 
この記事を再掲している時点ではイモグラブはほぼ死語になっている気もしますし、釣れたカラーなどはかなり昔の話ばかりですが、興味のある方はひとつの参考としてご覧ください。^^

 

そもそもイモグラブとは 利点がいっぱい

イモグラブとは、ゲーリーヤマモト4インチグラブのテールをちぎった”胴体”部分のことです。
 
これがオリジナルと考えて間違いありません。(下画像参照)
 
イモグラブ
 
オフセットフックを使い、テールをちぎった側からフックを刺すのが定番の使い方です。(多分)
 
かつて釣りビジョンで放映されていた「進め!西日本バスクラブ」の部長・奥村哲史(おくむらさとし)プロの得意リグがイモグラブでした。
 
奥村プロがイモグラブを使うと、ほぼ確実にバスを手にされていた印象があります。





番組を見ていて「イモグラブって釣れるな~」という気になり、奥村プロのアクションを真似したものです。(下コンテンツ参照)
 
普通の4インチグラブを使っていて、ギルにテールをちぎられた際は、そのままイモグラブにして使うこともありました。フックを刺す位置が違うので、すでに多少破損していても使えたのでエコ(?)なのもいい感じでした。
 
イモグラブは一時期かなり流行し、ゲーリーさんからそのものズバリの「イモグラブ」という製品も販売されています。
 
(※このコンテンツ作成時点では生産停止になっているのか、ゲーリーさんのサイトに「イモグラブ」は掲載されていません)
 
イモグラブは小さくて軽いので、おかっぱリで使うのに適しています。
 
「テールをちぎって使う」と書くと何やらキワモノのイメージがありますが、実はとても優れたリグで、
 
・適度な重さと重心位置の良さで飛距離が出る
・スキッピングが最高にやりやすい
・軽くてオフセットなので根がかりしにくい
・バックスライドする(下コンテンツ参照)

 
といった利点があります。
実はこれらはかなりポイントが高く、おかっぱりで使うにはトップクラスの汎用性の高さなのです。
 
できないことといえば、使うラインが細いのでヘビーカバー打ちは無理なことくらいでしょうか。
 
以上のメリットは立岡池で使うのにピッタリです。私はかなり使いこみました。




立岡池でのおすすめカラー 一番釣れたのは

myimage-nomal日記をパラパラ見返してみると、立岡ではイモグラブを頻繁に使用しています。
 
実際に使ったカラーとしては、
 
スモークの黒粒入り
クリアーの赤ラメ入り
ウォーターメロン
チャートリュース
 
といったところです。
 
どの色でも釣れていますが、中でも立岡で良い思いをしたのは一番上のスモーク黒粒入りカラーです。
 
(ちなみにスモーク+黒粒は、吉田秀雄プロが作ったe-フラッパーというグラブ(懐かしい~)のイモ仕様でもよく釣っています)
 
ウォーターメロンは当時まだ自信の無いカラーでしたが、「カバー際に落とし込んで釣った」なんて記録しています。





立岡は濁っているのでワームの色には基本的に「強さ」が必要です。紹介したカラーの「黒粒」や「赤ラメ」は意味があると思います。
 
「ある程度広さのあるところをじっくりズル引きしてくる」なんてシチュエーションだったら、特にそうではないでしょうか。
 
カラーに強さがないとバスがワームを見つけてくれない気がするのです。
 
カバーを打つなど「バスの近くにワームが入るであろう」状況ではその限りでは無いでしょうが。
 
もし今から立岡でイモグラブを使うなら、上で紹介したカラー以外にソリッドブラックか、真っ白あたりが候補に上がるかもしれません。
 
イモグラブは基本的に小さくてアピールは弱い(ライトリグの中でも最弱の部類に入るはず)ので、フィールドの水と攻める場所を考慮してカラーを決めるのがキモになります。

釣れる動かし方 奥村哲史プロ直伝?

myimage-nomal私の場合、立岡で使うイモグラブはズル引いて使うことがほとんどでした。
 
立岡は意外と根がかりが多いのですが、上で紹介しているようにイモグラブはオフセットのノーシンカーということもあって引っ掛かる心配は少ないのです。
 
ズル引きなので「超ゆっくり」動かすのが基本です。
 
※関連コンテンツ
林圭一プロ ズル引きは1秒に1cm
 
ノーシンカーで底を取るのは状況によっては骨が折れますが、「軽いから根がかりしない」安心感があるので集中力は意外と途切れません。ボトムの状況も何とかわかります。
 
ただし風か強いときはさすがに厳しく、ラインが風で流されることもあります。
 
(余談ですが、イモグラブのズル引きっておかっぱり限定の釣りではありませんか?ボートやフローターでもできないことはありませんが、相当集中していないと何をやっているのか分からなくなります)





西日本バスクラブでは、奥村プロがロッドの上下シェイクを加えながらイモグラブをズル引きしていました。
 
傍目に見ているとかなり大きなアクションなのですが、イモグラブ自体のアピール力が弱いのでハデに動かすくらいが良いのかもしれません。(ただし、水切り音には注意が必要か)
 
「ハデに動かす」といっても、ルアー全体が動いてしまうのではなく、シェイクすることで「イモグラブが首を振る」イメージでアクションするのです。
 
西日本バスクラブの番組内で奥村プロがそうした意味の解説をされていました。私もマネしてやってみたら、よく釣れたのです。
 
ちなみに立岡でのイモグラブは「トン!」て感じでアタリがはっきり出ることが多かったです。
 
立岡に限らず、おかっぱりをする機会があったらイモグラブを試してみてはいかがでしょうか。

今江プロもイモグラブ バックスライドで

myimage-nomalイモグラブは、今江プロも著書「バスフィッシングのシークレット48」で言及されています。
 
正直言って、読んだときは「ふーん」というくらいで、あまり印象に残りませんでした。
 
イモグラブを意識するようになったのは、その後釣り雑誌で今江さんの「試合で浮き桟橋を攻めるのに使った(確か野尻湖だったような・・・)」という記事を見てから。
 
上では、イモグラブのカバー打ちやズル引きを紹介していますが、イモグラブはフォーリングで使い、バックスライドさせることでオーバーハングなどの障害物の奥を攻めるのにも使えます。
 
バックスライドとは、フォーリングで真下に落ちるのではなく、向こう側に遠ざかるように落ちることで、当時はなかなかソソられる動きでした。
 
今江プロが浮き桟橋で使ったのも、このバックスライドで浮き桟橋の下を攻められるから。





私も夏の中堤ではオーバーハング打ちに使いました。(ただし中堤でのイモグラブフォーリングはギルの攻撃がスゴかったです)
 
オーバーハングを攻めるときはできるだけ奥に入れるのがキモになることが多いのでバックスライドしてくれるとそれだけで釣れる気になります。
 
しかもイモグラブはスキッピングしやすいので、ますますオーバーハング向きです。
 
先の今江さんの本にもイモグラブのことを「よく飛び、よく沈むためかなり優秀なルアー」と紹介してあります。
 
 
myimage-ureshiiこうして記事にしてみると、自分で書いておきながら「イモグラブは非常に使いでのあるリグだなぁ」と再認識できました。
 
最近はほとんど使っていなかったので、忘れかけていた知識や経験がなつかしくよみがえってきました。
 
・・・何だかオーバーハングにイモグラブを投げたくなってきたなぁ。
ズル引きもやりたくなってきた・・・。

PR