初詣にはつきものになっている、おみくじ。
大吉だ!ゲッ!凶!と一喜一憂します。
この大吉と凶はどれくらいの割合なのでしょうか?
ルポライターの坂上遼さんが、主な寺社を訪れ、おみくじを大量に購入して調査されています。
意外と多い?凶の割合
以下にその結果をまとめます。
カッコ内の数字は購入した枚数です。
凶は、大凶など各おみくじで凶の字がつくものを全て含んでいます。
■浅草寺(100枚)
大吉17% 凶30%
■川崎大師(99枚)
大吉17% 凶29%
■成田山新勝寺(100枚)
大吉17% 凶30%
■住吉大社(16枚)
大吉19% 凶19%
■伏見稲荷大社(32枚)
大吉34% 凶34%
■鶴岡八幡宮(50枚)
大吉6% 凶20%
凶って意外と多くないですか?
種類が複数あるとはいえ、2~3割が凶とは・・・。
凶をひいても、実はそんなに珍しくないのかもしれません。
ちなみにおみくじは、平安時代の天台宗の高僧良源、慈恵大師(元三大師)が考案し、江戸時代の慈眼大師天海によって広まりました。
たとえ「凶」をひいてしまっても・・・
最後に、「凶」をひいてしまった人のために、ある宮司さんの話を紹介しておきます。坂上さんが取材中に聞いたそうです。
「凶が出ても、気にしてはいけません。凶の字をよく見ると植木鉢にメが出た図ではありませんか。これから芽が伸びて成長するという啓示です」
このコンテンツは雑誌週刊現代2016年1月2日・9日号172~175ページを参考にしました。