日本料理には隠語(業界用語)がたくさんあります。
「翁」は昆布のことで、その他にも、
「利休」→ゴマ
「磯部」→海苔
「紀州」→みかん
「甲州」→ブドウ
「吉野」→葛
など、いろいろあります。
それでは、「みねおか(嶺岡)」は?
由来は現在の千葉県にあった、江戸幕府の天領「嶺岡牧(みねおかまき)」です。
ここは、将軍吉宗の命でインドから伝来した白牛が飼育された場所で、日本酪農の発祥の地とされています。
将軍家斉の頃(1970年代)には、70頭ほどの牛を放牧してバター(牛酪)やチーズ(乾酪)を作り、江戸市民にも販売されていました。
つまり日本料理で「みねおか」というと、乳製品を使うことなのです。
(「分とく山 野崎洋光のからだにいいおいしい話」64ページを参考にしました)