お笑いコンビ「くりいむしちゅー」の有田哲平さんの母・迪子(みちこ)さんは、かつてオリンピックの代表候補になる程の水泳選手でした
中学校で水泳部に入った当初は泳げなかったそうです。
それでも水泳が好きで、古閑ヒサ子さん(マスターズ90歳区分世界記録保持者)の指導のもと、平泳ぎに熱中しました。
その結果、熊本県の中学生記録を何度も塗り替えるほどの大活躍。
中学3年では日本選手権で5位になり、和歌山伊都高校に進んで以後は1956年のメルボルン五輪では17歳で、1960年のローマ五輪では21歳で日本代表候補になりました。
そんな迪子さんですが、24歳になって「もう水泳はしない」と、スッパリ引退してしまいます。
熊本に戻ってお見合い結婚をし、三人の男の子を育てます。その中のひとりが哲平さんです。
いちどはプールから離れた迪子さんですが、あることをきっかけに再び泳ぎ始めることになります。
そのきっかけとはぜんそくです。
迪子さんは40代の半ばに気管支喘息を発症しています。発作がひどく、夜中に救急車で運ばれたことも何度もあるそうです。
主治医は迪子さんに水泳を勧めます。
効果は目覚ましく、迪子さんの症状はみるみる改善したそうです。
その後迪子さんは、熊本県内の室内プールで子供達に水泳を指導しています。
高齢ですが水泳のおかげで足腰が痛むこともなく、元気そのもの。
迪子さんの座右の銘は
「今が、いちばん若い! 今が、いちばん幸せ!」
です。
ちなみに息子さんの哲平さんは小さい頃病弱で小児ぜんそくだったため、迪子さんのすすめで小学校4年生まで水泳を習っています。
その結果、哲平さんはぜんそくを克服し、勉強・スポーツに励むようになりました。