「卵かけご飯」についての雑学です。
池波正太郎さんの「そうざい料理帖」に紹介してありました。
日本人なら誰でも知っている「忠臣蔵」でのエピソードです。
大石内蔵助をはじめとする赤穂浪士の一部は、討ち入りの夜の腹ごしらえに卵かけご飯を食べたそうです。
討ち入りの当日、浪士の支援者の一人が、たくさんの生卵を持って激励に来たことから、急きょ作ることになったとか。
ただの卵かけご飯ではなく、きざんだネギや、焙って小さく切った鴨肉を味のついた生卵に入れ、炊きたてのご飯にかけるという「具入り」だったようです。
池波さんも実際にやってみました。
「だれにでもできるし、なかなかにうまい。ただし、飯が、ほんとうの炊きたてでないと美味は減じてしまう」
(161ページ)
のだそうです。
卵かけご飯を食べる時は思い出してみてください。